梅雨晴れ間にPeter Gabrielを聴いてみる
Peter Gabrielを聴くようになったのは比較的最近である。おととし位から
意識して聴くようになったように思う。
アルバムは「So」と「UP」の二枚を所持しているが、聴きやすさからかつい
聴いてしまうのは「So」だろうか。
彼のこの1986年に発表されたアルバムが、大ヒットしたのは大いにうなずける
感じがする。
オリジナルアルバムとしては五番目になるので ドレミファソのソを取って
「So」という題名にしたと本人は語っているらしい。しかも意味はないよ、と
いうのもいかにもそれらしい話だ。他にもアルバムについて語っていた話を
読んだがこの話が面白いと思う。
- レッド・レイン
- スレッジハンマー
- ドント・ギヴ・アップ(ケイト・ブッシュとのデュエット曲)
- ザット・ヴォイス・アゲイン
- マーシー・ストリート
- ビッグ・タイム
- ウィ・ドゥ・ホワット・ウィアー・トールド
- ディス・イズ・ザ・ピクチャー
- イン・ユア・アイズ
この十曲が収録されており、聴きごたえも十分で、これからだ、という
歌い手の意気込みも感じられる気がする。
声もいいし、曲もいいし、歌い方も最高だし、言う事なしなのだが、
好きならそんなものなのかもしれない。この人は非常に美声という
訳ではないし、歌がとにかく上手いという歌手ではないと思う。
でも惹かれる。
それはただ歌が上手いだけのアマチュアが束になっても敵わないモノを
持っているからだと思う。
じっくり聴けるし、何度聴いても飽きることがない。
単独でなく一枚のアルバムとして持っていたい名盤だ。
このRed RainについてのPeter Gabriel本人の言葉を紹介しよう。
「人間が本来持っている抑制された感情のことを謳ったものだ。ここでは“赤い雨”と表現されている。
それが、身体にまとわりついて離れない…。夢の中のイメージとして書いたものだが、もともと、
フィルムのシナリオとしてあったものだ。ブラジルっぽいリズムを想定したけれども手を加えている
うちにやっぱり、英語のリズムになってしまった」
このアルバムが出てから25年後にライブでRed Rainを歌うPeter Gabriel。
このアルバムを聴いているうち、ジェネシス時代のPeter Gabrielを改めて聴いてみたくなった。
何か探そうかと思う。