なんともはや

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最近、断続的に観ていたドラマがある。キリングというデンマークのドラマである。

ネットで借りたりレンタルショップで借りて、結局、最後まで観た。

そして、最終話で、度肝を抜かれたのである。

これから観てみようかというひとは、まずは一巻だけでもご覧になると良いかと思う。

ある若い女性が亡くなる。殺人事件である。その事件が、女性の家族、担当の刑事、事件の起きた

高校とそれに関わりある政治家とその周辺を巻き込み進展していくのだが、一日が一話、

という流れで進んでいくので、かなり細かい状況も、提示されているはずなのだが、さっぱり犯人が

読めない。動機も不明なのである。あれこれ考えてあの辺が怪しいと思っていると、別の容疑者が出て

くる。全10巻で1巻が二話ずつなのだが、7巻目辺りから、ちょっとじれてきた自分である。

もう少し早く進まないのか、何故端折れないのか。でもいきなり最後は観たくない。このドラマは

非常に映像が美しく、また、ひとびとの面付きが良い。皆演技達者で、状況が変わったり心理的な

微妙なモノを巧みに表情などで表し、瞬間、別人のように見えたりする。プロなんだなあ、と

思いながら、暗い、全てが凝縮されたかような、そのドラマを見続け、ついに真犯人にたどり着いた。

刑事ドラマや推理が好きなひとには是非観て頂きたい、と思うのだが、私が好きな海外ドラマは、アメ

リカものなら、例えば、ホミサイドやクローザー、NCISロサンゼルス潜入捜査、ローアンドオーダー

だったりするので、その辺でお考え頂きたい。味わいという点で似ているのは、多分ヘレン・ミレン

主演の第一容疑者かなと思う。ただ、あれは、若干だがユーモアがあった。キリングには無い。

そして今、このドラマに使われていた音楽が全く思いだせないので、一体音楽を使っていたのかどうな

のか、考えているところだ。

でも音楽がない方が、このドラマは良いような気がする。

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