オン ザ レコード オフ ザ レコード 27歳のグールド

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グールドの映像が観られ、演奏も聴ける。

そのビデオを持っているのだが、なにぶんにも大分前に購入したので、

DVDでは無いのである。

手元にDVDプレーヤーが無いので、観ることが出来ない。

知人宅で、これを観る機会を得た。

そうして改めてみると、グールドの手の動きの繊細さ、美しさというものに

気付かされた。

手が綺麗であるとか、指が長いとか、そういうことではなく、動きなのだ。

本人はぐるぐる身体を回したり、片手で弾く部分ではあいている手で

指揮をしたりと、なんだかせわしない感じなのだが、鍵盤にあるその手は

常に力が入っていなくて、しなやかに、そしてどこまでも正確に、

驚くべき均衡を保ちながら音を作っていく。

手首に力が入らず、指を素早く動かす時も、静かに音を歌わせる時も、

どんな時もただ美しい。

音だけ聴いていても勿論良いけれど、こんなことがたやすく出来る

グールドはやはり天才なのだなあと、つくづく思うのだった。

帰宅して、聴きたくなったのはモーツァルトとベートーヴェン。いずれも

ピアノソナタだ。

音だけ聴いてもこれまた、たとえようもなく美しい。

希有の、天才が居た。

そのことを感謝するのみである。

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